太郎は異父きょうだいの姉・さくらの結婚式に出るため、久しぶりに故郷に帰った。<br />平凡ながら温かい結婚式、無事に終わるかと思ったところに「珍客」があらわれ、ちょっとした騒動に。<br />小さな漁港の街・静岡由比と、東京のアパートを行き来しながら繰り広げられるこの物語は、離れて暮らす家族の物語だ。<br />かつていちばん身近にいた人は、あの時なにを思っていたのか……。<br />それぞれの新たな旅立ちを描く、胸熱くなる青春小説。<br />