三年間引きこもっていた鈴木家の長男・浩一が突然この世を去った。<br />母の悠子はショックのあまり意識を失ってしまう。<br />浩一の四十九日の日、父の幸男と娘の富美は、意識を失ったままの悠子の今後について話し合っていた。<br />そんな中、悠子が病室で意識を取り戻す。<br />しかし、悠子は浩一の死を覚えていなかった……。<br />各種映画賞に輝いた傑作を監督自らが小説化。<br />突然自死した長男と向き合う家族の姿をユーモアたっぷりに描く。<br />