「普通の飛脚屋では扱えない『曰くつき』の品であること」「お代はお客自身が決めること」そんな二つの条件に見合った品だけを届けてくれるというのだ。<br />三十日屋を営むのは年増の女性・お静。<br />とある過去を抱えているようで――