暴力団松岡組の組員見習いの銀次は、腕っぷしは強いが極度の怖がりで「霊」がらみの話にはことさら弱い。<br />ある日、兄貴分から「ある方のボディガードを頼む」との命を受ける。<br />銀次が指定された場所へ行くと、そこには古風な名前を持つ女子高生がいた。<br />しかも驚いたことに、彼女は「心霊相談所」なるものを開いており、「相談料五百円、除霊三千円、交霊五千円」で怪しげな商売をしているのだった。<br />※書名の「柳」は俗字体