小さな命が、寄り添ってくれた――少女と祖母は家のそばで小鳥の卵を見つけ、大切に温めて孵す。<br />生まれたのは一羽のオカメインコだった。<br />リボンと名づけ、かわいがって育てるが、ある日逃がしてしまう。<br />リボンは、鳥の保護施設で働く青年、余命を宣告された老画家など、様々な人々と出会う。<br />人々は、このオレンジ色の頬をした小鳥に心を寄せることで、生きる力を取り戻していく。<br />