島に生まれ、自分は漁師になると、まっしぐらに心に決めている中2の竜太。<br />都会から転校してきた灯子は、竜太とぶつかりながら島を愛するようになっていく。<br />灯子に惹かれる竜太だが、高校に進学すれば彼女は島を出て行ってしまう。<br />そう考える内、自分の進路に迷いを抱くようになる。<br />そんなとき、2人が世話になっていたベテラン漁師が海に出たまま行方不明となった――少年の気持ちをみずみずしく描き、命の問題を考える感動作。<br />