南房総の海沿いの町で、古い日本家屋に愛猫と暮らす小説家のハナ。<br />二度の離婚をへて、人生の後半をひとりで生きようとしたときに巡り合ったのは、幼少期を姉弟のように過ごした幼馴染のトキヲだった――。<br />四季のうつくしい巡りのなかで、喪失も挫折も味わったふたりは心も体も寄せ合いながら、かけがえのない時を積み重ねていく。<br />あたたかな祝福に満ちた、大人のための傑作恋愛小説。<br />