「あの時以来、僕は伯母の『王国』の住人でありつづけているのです」 売れない小説家の私が若手作家の集まりで出会った、聡明な青年・澤田瞬。<br />彼の伯母が、敬愛する幻想小説家・沢渡晶だと知った私は、瞬の数奇な人生と、伯母が隠遁していた古い屋敷を巡る不可思議な物語に魅了されていく。<br />なぜ、この物語は語られるのか。<br />謎が明かされるラスト7ページで、世界は一変する。<br />深い感動が胸を打つ、至高の’愛’の物語。<br />