『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者が14歳の少女の「世界」を描く、心揺さぶる長編小説。<br />寒い冬の朝、14歳のミアは、短くなった制服のスカートを穿き、図書館の前に立っていた。<br />そこで出合ったのは、カネコフミコの自伝。<br />フミコは「別の世界」を見ることができる稀有な人だったという。<br />本を夢中で読み進めるうち、ミアは同級生の誰よりもフミコが近くに感じられて――。<br />