伊吹有喜の代表作シリーズ、待望の文庫化!! 遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。<br />幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は寂しい境遇にあっても、周囲の人々の優しさに支えられて子ども時代を生き抜いてきた。<br />18歳になった耀子は、誰にも告げずに常夏荘をあとにした。<br />バスの中、4年前のあの夏を思い出す。<br />久しぶりに常夏荘を訪れた立海と過ごした日々―。<br />