遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。<br />幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は、寂しい境遇にあっても、屋敷の大人たちや、自分を導いてくれる言葉、小さな友情に支えられて子ども時代を生き抜いてきた。<br /> 時が経ち、時代の流れの中で凋落した遠藤家。<br />常夏荘はもはや見る影もなくなってしまったが、耀子はそのさびれた常夏荘の女主人となり―。<br /> ベストセラー『なでし子物語』待望の続編。<br />