絶望の中、高1の夏海は、夏休みの学校の屋上でひとり命を絶とうとしていた。<br />そこへ不意に現れた見知らぬ少年・朗。<br />「今ここで死んだつもりで、少しの間だけおまえの命、おれにくれない?」――彼が一体何者かもわからぬまま、ふたりは遠い海をめざし、自転車を走らせる。<br />朗と過ごす一瞬一瞬に、夏海は希望を見つけ始め、次第に互いが‘生きる意味’となるが…。<br />ふたりを襲う切ない運命に、心震わせ涙が溢れ出す!