「私には色がない――」高校に入学した沙希は、母に言われるがまま勉強漬けの毎日を送っていた。<br />そんな中、中学の時に見た絵に心奪われ、ファンになった‘桐谷遥’という先輩を探しに美術室へ行くと、チャラく、つかみどころのない男がいた。<br />沙希は母に内緒で美術部に仮入部するが、やがて彼こそが‘桐谷遥’だと知って――。<br />出会ったことで、ゆっくりと変わっていく沙希と遥。<br />この恋に、きっと誰もが救われる。<br />