国が決めた政略結婚により、隣国の王太子・シーナのもとに嫁ぐことになった王女・リリィ。<br />ふたりは生まれた時から結婚しなければならない運命だった。<br />結婚式の直前、愛のない結婚への不安に押しつぶされそうになっていたリリィは、祭壇の前で亡き母に祈っていた。<br />しかし、気づくとなぜかシーナとふたり不思議な森に迷い込んでしまい…!? 「俺のすべてなんだ、お前は」――意地悪ばかりしてくる許婚は、実は甘い素顔を持った男で…!?