他人の言葉に色が見え、本当の気持ちがわかってしまう――そんな特殊能力を持つ高2の晴は、両親との不仲、親友と恋人の裏切りなど様々な悲しみを抱え不登校に。<br />冬休みを京都の叔母のもとで過ごすべく単身訪ねる途中、晴はある少年と偶然出会う。<br />だが、彼が発する言葉には不思議と色がなかった。<br />なぜなら彼の体には、訳あって成仏できない死者の霊が憑いていたから。<br />その霊を成仏させようと謎を解き明かす中、あまりにも切ない真実が浮かび上がる…。<br />