いじめが原因で不登校になったなぎさは、車にひかれかけた猫を助けたことから飼主の新太と出会う。<br />お礼に1つ願いを叶えてくれるという彼に「ここから連れ出して」と言う。<br />その日から海辺の古民家で彼と猫との不思議な同居生活が始まった。<br />新太の太陽みたいな温かさに触れて生きる希望を取り戻していくなぎさ。<br />しかし、新太からある悲しい真実を告げられ、切ない別れが迫っていることを知る――。<br />優しい言葉がじんわりと心に沁みて、涙が止まらない。<br />