優等生的な生き方を選び、夢や目標もなく、所在ないまま毎日をそつなくこなしてきた相川茜。<br />高校に入学したある日、校舎の裏庭で白衣姿の教師が涙を流す光景を目撃してしまう。<br />一体なぜ?…ほどなくして彼は化学部顧問の米田先生だと知る茜。<br />なにをするでもない名ばかりの化学部に、茜は心地よさを感じ入部するが――。<br />ありふれた日常の他愛ない対話、心の触れ合い。<br />その中で成長していく茜の姿は、青春にたたずむあなた自身なのかもしれない。<br />