高2の色葉は裕福な家で育ち、妹は天才ピアニスト。<br />学校ではみんなから頼られる優等生だが、毎晩のように家を出て夜の街へと向かってしまう。<br />誰にも言えない息苦しさから逃げるように――。<br />そんなある夜、同じクラスの瓦井睦と家出中に偶然出会う。<br />学校でも浮いた存在の彼と隠れて会ううち、色葉は次第に’いい子’を演じていた自分に気づく。<br />家にも学校にも居場所がない色葉に、睦は「苦しかったら逃げたらいい」と背中を押してくれて――。<br />