わたしは、ロボットだった。<br />人間じゃなくて、ロボットだった。<br />そのことを、わたしはすっかり忘れて生きてきた。<br />きっと、忘れたまま生活するようにプログラミングされていたんだと思う。<br />だけど、思い出してしまった。<br />本当に突然、ふっと。<br />(本文より)自分がロボットであると認識し、食べることをやめた少女と、彼女を理解しようとする少年。<br />ゆらぎ、見失いそうになる自分の形を見つけるための物語。<br />