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きつねの橋

ときは平安時代、京の都。
主人公・平貞道は、仲間の季武とともに、源頼光に仕えている。
ある日、季武は新入りの渡辺綱に得意の弓で負け、ふさぎこんでしまう。
季武のため、貞道と友人の公友は、紅葉を見に山へ連れだすが、そこで彼らは鬼の歌声を耳にする。
それ以来、季武は人の力とは思えぬような活躍をするようになるが、次第にやつれていく。
鬼は、自分が宿れる古木を探しており、そのために季武に宿って、京へきたのだ。
一方、貞道は季節外れに花びらを舞わせる桜の古木と、その木を愛でる桜の姫と出会うのだが……。
貞道は、ふとしたことから助けあうようになった白きつね・葉月とともに、季武に宿る鬼を取りのぞこうと奔走する。
「鬼の腕」の伝説を下敷きに描かれる、のちに頼光四天王とよばれる若武者たちの物語。
平安朝ファンタジー第2弾。




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