船宿の船頭・霧太郎は、南町同心の浦部から手札を受けて、小網町界隈を縄張りとする岡っ引きでもあった。<br />その浦部から米屋の主を殺害し、四百七十両を奪った盗賊の探索を命じられる。<br />犯行後、町内から姿を消した男の行方を捜し、不審な棒手振をつきとめるが…。<br />