嵐の夜、母と姉を凌辱し、その果てに無惨にも惨殺した七つの黒い影――十数年前の遠い記憶の中に浮かび上がる、観音彫りの鼈甲玉を魔羅に埋め込んだ男たちへの復讐を誓う濡れ九郎は、色欲のままに双子の女軽業師を拐かし、淫虐の限りを尽くしていた、凌辱団の首領・権蔵と千阿弥を追いつめるが……。<br />香取古神道流奥義「兜引き」の必殺剣が讐鬼の刃となって、仇敵を地獄へ誘う!