時は大正末期。<br /> 伯爵家次男の蓮城晃士郎は、家督を危ぶむ兄に「男の嫁を娶れ」と言われ、そのうえ見合いの場で相手と契ることを命じられる。<br />一方、見合い相手の青年・鷹塔香澄も、強欲な叔父に脅迫され見合いに臨んでいた。<br />衆人環視の中で身体を重ねることに強い抵抗を覚える二人だったが、おずおずと触れあい淫らな熱を感じ合ううちに、狂おしいまでの快感に溺れ始めて…・ 大正浪漫薫る、愛と官能の華燭物語。<br />