小説家、高村榛也(たかむらはるや)は、隣家の幼なじみ、鹿嶋柾(かしままさき)に思いを寄せていた。<br />しかし鹿嶋の母は、妾腹の子である高村の素性を蔑み、会わないように告げる。<br />以来、鹿嶋を避けていた高村だが、ある日夢の中で鹿嶋と出会う。<br />そこでは自由で快活な高村の従兄として、鹿嶋に接することができた。<br />夢の世界は幸福すぎて、次第に溺れていく高村なのだが……。<br />