「飛鳥井、キスしたことがねぇの?」「あるよ」「その返事、むかつくな」――。<br /> 高校時代の、一世一代の恋だった。<br /> 老舗酒造の若社長・飛鳥井がその男と再会したのは、吸収合併の会議の席。<br />買収を持ちかけてきた相手は、新進のネット通販会社社長となったかつての恋人・麻生だったのだ! 裏切られた過去を忘れたい飛鳥井に対し、麻生は「今お前が一人なら、昔の男のことは忘れてやる」と傲慢に言い放つ。<br />今も昔も酩酊するようなその恋に、飛鳥井は……。<br />