隠居して三年の笛木藩元御花畑役・峠三左衛門に、再出仕の命が下る。<br />江戸藩邸の庭の管理の欠員補充と聞くが、実は御花畑役のもう一つの任務、隠密御用だと睨んでいた。<br />念願の再出仕に心躍らせる三左。<br />だが三左を江戸に呼んだのは、思いもよらぬ人物だった。<br />