征夷大将軍を任命するのは天皇であった。<br />鎌倉幕府創業の歴史書『吾妻鏡』を愛読した徳川家康は、源頼朝にあこがれ将軍職を熱望した。<br />そして将軍の地位を得るために、また政権安定のために、『吾妻鏡』を利用した。<br />朝廷をまるめ込むための、家康のあの手この手。<br />