一族の通字「信」の字を与えられなかった勝頼が、武田家を継ぐことになるとは誰も思わなかっただろう。<br />まして、最後の当主になろうとは…。<br /> 数々の合戦で培われた勇猛すぎる気性は、指導者としての勝頼の人生を狂わせていく。<br />その数奇な運命の軌跡をたどる。<br />