著名なヴァイオリニストの娘で、声楽を志す御木元玲は、音大附属高校の受験に失敗、新設女子高の普通科に進む。<br />挫折感から同級生との交わりを拒み、母親へのコンプレックスからも抜け出せない玲。<br />しかし、校内合唱コンクールを機に、頑なだった玲の心に変化が生まれる――。<br />見えない未来に惑う少女たちが、歌をきっかけに心を通わせ、成長する姿を美しく紡ぎ出す。<br />小泉今日子さんや書評家、書店員諸氏も絶賛した傑作。<br />