砂冥宮
砂の記憶に幻惑され、男は還らぬ人となった――。
明治から昭和初期にかけて活躍した文豪・泉鏡花。
彼の代表作のひとつ『草迷宮』のモデルになったという神奈川県三浦半島の旧家で、ルポライター浅見光彦が取材をした老人は、「金沢へ行く」と言い残して数日後、歌舞伎の「勧進帳」で知られる石川県「安宅の関」で死体となって発見される。
浅見はその死の真相に近づくため金沢へ向かうが、老人の足跡は意外な場所で途切れていた。
老人の「旅」の目的に思いを馳せる浅見の前で、やがて第二の殺人が発生してしまう……。
名探偵・浅見光彦の推理は!? 傑作旅情ミステリー! 著者自作解説付き。
更新中です。しばらくお待ちください。