旧華族の令嬢・鳥飼春菜が、インターネット・オークションに‘商品’として競売されているのを知った婚約者・平館圭太は、誰がそんな悪質な悪戯をしたのかを探し始める。<br />だが、その翌日、平館はビルの屋上から転落して死亡。<br />その周りには菜の花がまかれていた。<br />さらに平館の通夜に、今度は春菜の父親が殺され、顔には墨汁がたっぷりと塗られていた。<br />過去と現在とが複雑に絡み合った連続殺人事件に、宮之原警部が名推理で切り込む。<br />