真田十忍抄
優れた忍びを探していた霧隠才蔵は、天賦の才を持つ猿飛佐助を見いだした。
才蔵が仕える真田幸村は、忍びとしての佐助を評価し、自らの配下に加える。
関ヶ原の後、紀州九度山に配流されていた幸村は、密かに徳川家康への爪を研いでおり、忍びの者を九度山に集めていたのだ。
佐助の他、筧十蔵、根津甚八、三好清海、望月六郎ら腕利きの忍びも集結した。
服部半蔵党は、蘇りの術を駆使して真田の忍びを翻弄。
佐助は、天地に張りめぐらされた鋼の糸を自在に渡って、敵斬殺をもくろみ、九度山は凄絶な闘争の場と化す。
一方、徳川家康の目的は、真田家の有する奇怪な技術であった。
真田は密かに、闇の一族より、連射する鉄砲などの技術を授けられていたのだ。
真田と徳川の暗闘、真田十勇士と服部党の死闘の行く末はいかに――。
関ヶ原後から大坂冬の陣へ、史実と伝奇が交錯する戦国活劇。
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