風を繍う
剣才ある町娘と、刺繍職人を志す若侍。
ふたりの人生が交差したとき殺人事件が――。
江戸・深川の縫箔(刺繍)屋丸仙の娘・おちえは、「弟子入りしたい」と突然丸仙を訪れた美しい若侍・吉澤一居に心を奪われる。
旗本の家に生まれ、剣の名手でもある一居はなぜ、武士の身分を捨ててまで刺繍職人になることを切望するのか。
そして江戸中を震撼させた娘斬殺事件の行方は――。
あでやかで繊細な刺繍を生み出す職人技と、対極にあるような剣術。
ふたつの世界を舞台に、16歳の少女の葛藤と成長をみずみずしく描く。
テンポよい筆致に一気読み必至の時代青春ミステリー!
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