密告はうたう
警視庁人事一課監察係――警察職員の不正を取り締まる部署。
行動確認の末、依願退職に追い込むこともまれではなく、同僚からも煙たがられている。
佐良は、ある捜査でのミスによって捜査一課から人事一課に異動となった。
20人以上の行確をして一年が過ぎたころ、因縁の捜査をともにした元同僚・皆口菜子の監察を任された。
「府中運転免許試験場の皆口菜子巡査部長が免許証データを売っている」というタレコミがあったのだ。
佐良は、上司とともに皆口の尾行を始めるが……。
緻密な伏線と人間ドラマが胸を打つ、静かで熱い警察小説!横溝正史ミステリ大賞受賞者による、勝負の一作!
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