東京都江東区に暮らし、区内の営業所に配属された新卒のタクシードライバー・高間夏子(23歳)。<br />女性比率は3パーセント足らずという男社会で、個性あふれる先輩や同期たち、そして家族に励まされながら、仕事に、恋に(!?)、全力で走り回る姿を、温かく爽快な筆致で描きだす。<br />傑作お仕事小説!リスクを恐れず、自分の仕事を好きだ、と走り続ける人々の、頼もしきナビとなる物語だ。<br />――藤田香織(書評家)