貧乏も天災もなんのその!幕末を生きる痛快女一代記「人の一生は幸不幸がもつれ合ってできている」――下谷の下級武士の娘・長沼栄津は、隣家の長男・水嶋穣太郎に思いを寄せるが、良い噂を聞かない國木田義三のもとへ嫁いた。<br />大地震や流行り病に襲われるも、武家の誇り胸に歩む栄津だが……〈着物始末暦〉シリーズの著者が、波乱の時代を生きる女の人生を描き切った、人情あふれる傑作時代小説。<br />解説/青木千恵