園児の血
むき出しの衝動と欲望。
子供たちは無邪気で残酷だ。
小学校5年のクラスで、女子生徒が標的となったとある「遊び」。
道徳の時間、その犯人捜しが行われるが、小さな嘘によって事態は紛糾し─(「道徳の時間」)。
孤高の幼稚園児タカシは、保育園上がりのコウジとともに、園内で強大な権力を持つクラトに闘いを挑むが…!?(「園児の血」)。
鬼才・前田司郎による、恐るべき子供の世界を描いた2編、待望の文庫化。
少年少女から繰り出されるキラーワード達はたちまち幼少時代の生臭さや、無意識に感じていた羞恥心、心の憤りなどさまざまな感情を呼び起こした。
──森山直太朗
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