舞台裏で渦巻く愛憎と野望。<br />レジェンドの傑作、初文庫化!島崎藤村の名作小説『夜明け前』が企業メセナ公演として舞台化された。<br />ところが千秋楽のクライマックスで主演・浜島香苗が服毒死。<br />警察は自殺と断定、捜査を打ち切ってしまう。<br />他殺の疑いを拭い去れず、弟の祐介は9年後、姉と同じ劇団に入団。<br />事件当時メセナを担当した宇佐美の娘・笛子の協力を得て、かつての関係者を訪ねるが、またも悲劇が……。<br />初文庫化を記念し「文庫版のあとがき」を特別掲載!