両親に愛されずに育った少年、鉄二。<br />心にあいた穴を埋めるように自傷行為を繰り返す日々は、やがて他人を刃で切りつけることで満たされる犯罪紛いの倒錯的悦びへとエスカレートしてゆく…。<br />そんな十六歳の夏、木根商会の若き組長・杜若一鬼と出会った。<br />冷徹な表の顔とは裏腹に太陽のような笑顔で鉄二を包み込む杜若。<br />ただ彼の傍にいたくて…底なしの愛が欲しくて…鉄二は木根商会に入り浸るようになり…。<br />凄絶なる究極愛!