兎は月を望みて孕む
薬師屋を営みながら星見の技を磨いている悠しゅん(「しゅん」の漢字は王偏に「旬」)。
星見としては未熟だが、二郎真君という神に溺愛されていた。
そんな悠しゅんは、発情期になると男たちを惹き寄せ愉悦を貪らずにはいられない癸種。
そしてそれは甲種のつがいが現れるまで続くという。
ある年、新皇帝が即位した。
金狼族の皇帝・よう月(「よう」の漢字は火偏に「華」)は挨拶に訪れた悠しゅんを目にするなり運命の相手と見抜き、王宮に攫っていってしまう。
だが、子を孕める真のつがいとなるためにはある儀式が必要で……。
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