純情刑事とうさぎの涙
独身アラフォー刑事の中居和樹は、ある晩行きつけの飲み屋『酒処サナエ』でひとりの青年と出逢った。
優と名乗ったその彼は、まるでうさぎのような丸い双眸が可愛い、純朴そうな、だがどこかミステリアスな一面もある二十七歳。
再びサナエで出逢い、今まで男相手に感じたことのない、恋心のような胸の高まりを優に覚えてしまい戸惑う和樹だったが、いつしか仕事帰りに優の部屋に寄り彼に手料理を振る舞ってもらうという、ほのかに甘い関係になっていた。
そうしてついに身体でも結ばれ、二人は恋人同士として付き合っていくことになったのだが…。
そんな折、和樹が追っている殺人事件でも進展があった。
殺された男は、同性愛者の男性たちに強請を働く極悪非道な輩だったことがわかってきた。
やがて被害者の携帯電話の通話記録が開示されて…。
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