フロレンス王国の王子ユベールは、最愛の姉ソフィアが同盟の糧として隣国エスパニルの王太子に嫁ぐのを涙ながらに見送った。<br />だが、わずか数年でソフィア夫妻が事故死。<br />姉の死を悼む暇もなく、オメガ性であることが発覚したユベールは、同盟継続のためにエスパニルの新王太子アロンソのもとへ嫁ぐこととなった。<br />アロンソとは姉の結婚を機に義兄弟として友情を育んできた仲。<br />屈辱的な政略婚にユベールは心閉ざしたまま隣国へと赴き…。<br />