狼獣人の一族が統治するオスマネク帝国。<br />放蕩者で悪名高い皇太子レヴェントから妹に出仕命令が――。<br />レヴェントの’花嫁喰い’の噂を聞いていた人族の新米騎士・ユスフは、妹の身代わりで宮殿へと赴くが早々に正体がばれてしまう。<br />ところがレヴェントは「男なら好都合だ」と言って、ユスフに後宮で養子ルウの子育てをしながら、妃として仲睦まじいふりをするよう命じる。<br />人間の、しかも男の妃の出現に後宮は大騒ぎになり……。<br />