「警察と犯人役はお互いに手の内を見せなくてもいい」と、筋書きなしではじまった銀行の防犯訓練。<br />しかし、生真面目で融通のきかないお荷物刑事の平田が「完璧な強盗役」を演じてしまい、警察側は手も足も出ない。<br />さらに、訓練は日本中を騒がす事態に発展していく――設定の奇抜さで映画化された表題作に加え、‘遊びの時間’をテーマにした人気作家3名の書き下ろし短編を収録。<br />