原爆被害は連鎖する。<br />長崎原爆投下からの九日間を描いた「漆黒の月」。<br />その後の主人公が被爆による後遺症に苦しむ姿と、彼の家族の悲しみを描いた続編となる原爆小説。<br /> 主人公優三郎が結婚し、子どもが出来るが、3人の子が次々と亡くな っていく。<br />子ども達の死は原爆の後遺症によるものだろうか。<br /> 悲しみと絶望の中で、核の脅威を訴える著者の悲痛な声に耳を傾けて いただきたい。<br />