滔々と紅 分冊版
全国の書店員が「世に出したい」新作を選ぶ、エンタメ小説新人賞 第 1 回 本のサナギ賞大賞作品が分冊版で登場! 「読み終えたときは胸が震えた。
完成度の高さで群を抜き、これほど読ませる作品を書く作者が、いままで無名であることが信じられなかった」 さわや書店・松本大介 <あらすじ> 天保八年、飢饉の村から 9歳の少女、駒乃(こまの)が人買いによって江戸吉原の大遊郭、扇屋へと口入れされる。
駒乃は、吉原のしきたりに抗いながらも、手練手管を駆使する人気花魁、艶粧(たおやぎ)へと成長する。
忘れられぬ客との出会い、突如訪れる悲劇。
苦界、吉原を生き抜いた彼女が最後に下す決断とは…。
「ここは吉原じゃ。
世間からは苦界とか地獄とか呼ばれておる。
お前にもそのうちわかる。
ここから生きて出たければ強い心を持たんといかん。
それができないものは死んでいく。
馴染むものには極楽じゃ、嫌う者には地獄じゃ。
まあ、これはどこも同じじゃがな…… 地獄か極楽かはお前さん次第じゃ」 本書は2017年に小社より刊行された著作を上下巻に分冊したものです。
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