現代語訳 蜻蛉日記
王朝日記文学の代表作『蜻蛉日記』を、室生犀星の現代語訳で味わう。
大政治家の藤原兼家の妻として、波瀾に富んだ生涯を送った道綱母が、その半生を書き綴った回想録。
結婚生活の苦しみ、夫兼家とその愛人たちへの愛憎の情念が、流麗にして写実的な筆致で描かれる。
作品中の和歌は、一段の精彩を放っている。
韻文と散文が互いに交響することで、物語に独特の陰翳を与えている。
(解説=久保田淳)(※本書は2013/8/11に発売し、2022/4/26に電子化をいたしました)
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