こずかた治全集
【目次】まえがき第一章 獲物第二章 罠は巧妙に第三章 アンジェス印の財布第四章 驕り第五章 終演エピローグあとがき■まえがき 人間は生まれながらにして悪ではない。
人間の本質は善良にできているものだ。
ただ大人になる途中で悪いことを覚えるだけなのだと、言う。
しかし、いや人間も元々はただの動物だ。
だから、どうやればうまく生きてゆけるか、無事に過ごせるか、永遠に種を継続できるか。
それを本能的に考え、うまく生き延びなければ人類はとうに滅びている。
そのためには敵を先に倒さなければならない。
倒すためには何でもする。
もちろん殺しもする。
それが出来なければ自分がやられるからだ。
そうも言っている。
私には、どちらが正しいか悪いか、そんなことは関係ない。
判ることは、自分以外のものを競争相手と見なすかどうか。
生きるってことは生存競争だ。
それなら相手を倒さないとこちらが殺される、死ななければならん。
だったら、相手をやっつけるしかない。
── 一部抜粋
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