中学三年生になった息子の忠が大阪へ就職することになった。<br />ゴンはそれが寂しくて仕方がない。<br />忠が大阪へ出発する前の日の夜、ゴンはそれがわかっているのか、一晩中、鳴きつづけた――。<br />