三味線お米の名跡を継ぐ。<br />えり子はそう宣言し、三味線を奏で、歌を歌い始めた。<br />三味線の腕も喉も申し分がない。<br />だが、えり子が二代目を継ぐのは無理なような気がした――。<br />芸人の世界の哀愁、ほのぼのとした恋を描く感動作!